ハッピーエンド作品紹介ブログ

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「二ツ星の料理人」〜セリフよりも描写で届ける映画〜伏線解説感想考察!

 

 

 料理は天才的、でも性格は超問題児。 最後まで周囲との軋轢は絶えないけども、料理は1つになって行く。 何と言っても、調理場の描写が綺麗。 調理の様子だったり、完成した料理の映像だったり、とにかく調理場の映像が 中心で、清潔感があって美しい。  人間模様も大半が調理場の中で起こるし、主人公アダムとヒロインのエレーヌの仲も料理を通して深まって行く様子が、台詞ではなくたくさんの描写で描か れている。それが時間の推移を感じて、とてもいい。 この映画は、台詞よりも描写で届けるタイプ。 だからこそ、最後のシーンでも2場面続けて台詞ではなく表情で伝えられる表 現方法にぐっときた。 二ツ星の料理人アダムの願いは、「三ツ星をとって世界一になる」こと。でもラストシーンはそこじゃない。それが、料理人アダムだけでなく、人間アダムの姿を映し出している気がして、好きだった。 ちなみにライバル役も悪くない。最新の科学を駆使した料理を扱う、という設定 はありがちながら、主人公アダムに対する思いの複雑さと優しさが見ていて安 心できる。かつての同僚に、そしてライバルに躊躇なくお前がトップだと言える器の広さは、確実にアダムよりも上。

 もっと深く掘り下げれば師匠のジャンルックについてだったり、フランスでの過去だったり、修行時代の仲間との日々だったりと描ける広がりは多くあったはず。1時間 40 分という短めでまとめた意図とはなんだろうか。確かにテンポはよか ったけれど、少し勿体無いかも。 料理人が新たな味を求めて探求スルル型はいつ見てもワクワクするし、掃除シ ーンから下ごしらえ、苦悩まで丁寧に描かれたこの作品は、純粋に料理に関る 人からも高評価のはずだし、見ていて料理人を尊敬できてよかった。

 料理に、そして料理人に興味が引かれる、いい映画。

 

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