「イエスタデイ yesterday」〜ビートルズが聞きたくなる〜解説感想考察!
|
あらすじ
売れないシンガーソングライターのジャックが音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒 間、世界規模で謎の大停電が発生──。真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが昏睡状態から目を覚ますと…あのビートルズが世の中に存在していない世界に! 彼らを知っているのはジャックひとりだけ!? ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況。そしてエド・シーランのツアーのオープニングアクトを任され、ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが──。
オススメコメント
世界で自分だけがビートルズを覚えていたら。他の誰もビートルズを知らない世界だったら。Ifの世界、もしもの世界を描いた作品で、とても面白かった。
主人公ジャックは、常に謙虚だ。そして最後まで。売れないミュージシャンが売れた後の振る舞いはどうしても難しい。それでも謙虚さを貫いたジャックはとても格好良かった。
ヒロインのエリーも、とても健気だ。リバプールでの楽しい時間と別れは、ジャックとエリー2人のらしさが凝縮されていたように思う。
この映画では、ビートルズの曲がふんだんに聴ける。大きな魅力だと思う。そして、ビートルズが演奏しなくても世界的大ヒットとなる名曲の数々からは、ビートルズの偉大さを感じられる。
そして何と言っても、ジョン・レノンだ。64歳を超える78歳まで主人公の世界では生きている。この感動は、序盤の伏線の会話があるからなお際立つものだ。
加えて、エド・シーラン。なんと本人役での登場だ。かれがいなければ物語は動き出さないと言っても過言ではない。確かに、洗礼者にふさわしい。
主人公が生きる世界の設定は、曖昧なものが多く、細かいところをつつけばいくらでもおかしいところは出てくるだろう。なぜビートルズを覚えているのが一部だけなのか、なぜタバコやコーラも無くなったのか、等々。しかし、それらがどうでもよくなるくらいこの映画はシンプルだ。主人公がビートルズを愛し、幸せを見つける物語。それで十分だと思う。ラストだって、もちろんハッピーエンドだ。いくらでも他の道はあっただろうし、なんでもできた。その中でジャックが選んだ幸せの道がハッピーエンドだ。
鑑賞後には、ビートルズが聞きたくなる、そんないい映画だった。
|
閲覧ありがとうございます!
スター、ブックマークお願いいたします!
またぜひ遊びにきてください!!