ハッピーエンド作品紹介ブログ

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「アバウト・タイム」〜タイムトラベルに溺れない人しかいないタイムトラベル〜伏線解説感想考察!

 

 

 

 タイムトラベル物なのに、こんなに穏やかな映画があっただろうか。

 描かれているのは家族の生活で、タイムトラベルはあくまでアクセント。 タイムトラベルを通して、人生の素晴らしさを伝えてくれている。

 この映画で一番魅力的な人物は、ティムの父親だと思う。 ティムの結婚式のスピーチは最高だったし、最後の浜辺でじゃれあうシーンは 胸にくるものがあった。 タイムトラベルを理解していて、常に穏やかに見守ってくれて、人生を楽しんで いる。 ティムは一見ダメダメそうだけど、意外となんでもできる。女の子にもちゃんとアピールできるし(失敗の方が多いけど)、仕事も弁護士。

 タイムトラベルに溺れない人しかいなかったな、この映画。 大抵の場合、タイムトラベルものは代償があって、それと戦うことが多いけど、 この映画はメインは家族の愛だから、タイムトラベルに大きな欠点もないし、最後まで何かが変わることもない。ティムとメアリーの夫婦は、世の夫婦の見本となるだろう。

 私たちには残念ながら、タイムトラベル能力はない。それでも 2 時間の映画を見ることで他の人の人生を上質な形で楽しむことはできる。この映画も、立派なタイムトラベルと言えるのではないだろうか。 一度しかない人生の時間を大切に使おう、そう思わせてくれるいい映画だった。