「アルゴ」〜CIAが映画クルーに扮して救出劇!?〜伏線解説感想考察!
アメリカの CIA が実行した実話のお話。情勢が悪いイランに取り残された 6 人のアメリカ人を、1 人の CIA 捜査官が救出に行く物語。全編を通して、緊迫感がすごい。だからこそ、クライマックスの盛り上がりが大きかった。
救出方法がとても突飛で、とても現実に実行したとは思えないほどだ。なんと 7 人で映画クルーを演じて堂々と⺠間飛行機に乗り込み帰ろうとするのである。 滑稽な話にも聞こえるが、見ていると真剣そのもので、自分が脱出しようとして いるかのようなドキドキ感を味わえる。
実話を基としているだけに、序盤は歴史の流れを追うことが始まりとなる。インドとアメリカの関係悪化を知り、取り残される危険性を映画映像と当時の映像が入り混じる中で視聴者に刷り込んでくる。面白かったのが、実際に当時の映像らしきものも使用していたこと。画面の大きさが変わる場面が度々あり、画角 が正方形に近く小さい時は当時の映像が使用されているのだと認識していた。 政治が安定していない国の恐ろしさをまざまざと感じさせられた。アメリカ大 使館は選挙され、50 人近くが人質となる。
その中で、6 人の大使館員が外へ逃げ出し、カナダ大使の私邸に匿われる。そ の 6 人を救出するのが今回のミッションなのだが、このカナダ大使がまたいい人なのだ。そして、その家で働くイラン人の家政婦。彼女の姿までしっかりと描 写されていたことで個人的には評価が上がった。彼女は 6 人の正体を知りつつ庇ってくれ、最後には自分の身が危険なことを察知して隣国へ亡命する。最後に 彼女がイラクへ入国する時、またひとつ脱出したドキドキ感と高揚感が味わえる。
クライマックスに当たる空港での脱出劇は結構の尺があるが、ハラハラしっぱなしであっという間だ。どれもこれも間一髪で、アメリカ側の動きもわかる視聴者こそドキドキできる。
アメリカ側でもまた、この作戦を成功するために動く人々があつい。上司を怒 鳴りつけてでも許可を取り付けた人もいれば、間一髪でイラン兵士からの確認電話に応答して主人公を守った映画会社役の人もいた。時間との勝負の中で救出するために情熱を傾けて動く姿は、場所が離れていても格好良かった。
空港での検査を突破する様もドキドキだが、飛行機まで乗っても落ち着けないのだ。危機一髪なことは気づいているだけに、イランの領空を出た時の安堵感と 言ったらない。違う人への機内サービスのシャンパンの開栓音が、祝杯になっていて嬉しい。
エピローグでも、人質 50 人のために CIA の関与を公表せずカナダ側の功績と して、裏で働く役割が強調されていた。納得感とかわいそうに思える感情と、そ れでいいと思う感情と色々思い起こされた。時が立ち、後ほど秘密が明かされる のだが、信じられないのではないかというほど、ありえない作戦だ。
実話というドラマ生活、ハラハラドキドキ間違いなしの緊迫感溢れるいい映画だった。
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