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「ダークナイト」〜単なるヒーロー映画ではなく、闇の深さ、苦しさが描かれる〜伏線解説感想考察!

 

 重く、暗い重厚な物語。単なるヒーロー映画ではなく、闇の深さ、苦しさが描かれている。監督はクリストファーノーラン。ノーラン監督らしい、見るものの心にズシンとくる重みのある物語。

 

おすすめポイント1  リアルなストーリー展開

 まず、ご都合主義を排除した容赦のない展開に驚かされる。最後に描かれる市民の姿が、希望の光。途中、ヒロインと市民のヒーローの象徴である判事が攫われ、どちらの命を助かるか犯人によって選択を迫られる。どちらか一方が助かりどちらかを殺す2択を迫られた場合、大抵は主人公が犯人の予測を超えてどちらも助かる。けれど、この物語はそんな期待を見事に裏切ってくる。残酷な現実を提示し、それを受け止める人間をまたリアルに描く。そしてこの大きな出来事は伏線として最後に回収される。それは、またも犯人により迫られる船上での2択の場面だ。この展開のきれいさには、感服した。こちらは希望が見出される描かれ方で名シーン。

 

おすすめポイント2 もはや主人公の悪役ジョーカー

 この物語の主人公はバットマンだが、見た後強く印象に残るのは悪役のジョーカー。ジョーカー中心に映画は展開していくのだが、とにかく猟奇的でイカれており、見ているこちら側も恐怖を覚える。常識が通じず恐れるものがなく、予測不可能である事の恐怖がこれでもかと描かれている。それでいて頭はキレるので、展開と手際は鮮やかで敵ながら最強だと思い込まされる。主人公よりも失敗しない安心感というか、狙い通りに動けるキャラクターとして描かれていた。それがある種、魅力的な悪役。

 

おすすめポイント3 ダークヒーローバットマン

主人公バットマンはヒーローであると共に無法者であり、表立って称えられることはない。それどころか市民からは非難されるなど、厳しい立場。もちろん身元は明かせない。それ故に主人公の苦悩は際立つ。大会社の社長で自らの会社でヒーローの力、装備を揃えている点では、アイアンマンのトニースタークと共通点も多い。しかし扱いは正反対で、陽の当たるヒーローがアイアンマンとするならば、闇のヒーローがバットマンだ。万能ではないヒーローがまた、リアルさを増していた。

 

 ラストも報われる訳ではなく更に深く闇の守護者に落ちて行くという、考えさせられる演出だった。それ故に、警察側の語りが刺さる。タイトルである「ダークナイト」で締めくくるラストはカッコよさ抜群で、満足度は高まった。ヒーロー映画の中で異色の闇が深い、いい映画だった。

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