「最強の2人」〜形は特殊だけれど、熱く純粋な友情の物語を堪能できる〜解説感想考察!
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あらすじ
事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
題名がぴったりな映画。何が解決したわけでもない、ただ2人でいれば楽しい時間が過ごせる。これぞ最強の2人。この映画は登場人物が少ないうえに、実質的に描かれているのは主人公の2人のみ。2人のやりとりと行動だけで成り立っていると言っても過言ではない。
もちろん、周囲との絡みもある。しかしそれはいつでもメインにはならないし、周囲の何かを解決するわけでもない。
ドリスの見せ場は、ダンスシーンだろう。楽しげに踊る彼のダンススキルは見ていてかっこいい。スーツもすごくキマっていた。ドリスの辺に気遣いしない自然な関わり方が、何よりもフィリップが求めていたものだということが、見ていてよくわかる。そしてドリスの無邪気さが、実にうまく噛み合っていた。
象徴的なシーンが、一瞬2人が離れた場面だろう。一歩間違えればフィリップは世話のかかる気難しい男だ。それがドリスといるから愉快な男でいられる。フィリップにはドリスが必要だと短いシーンですごく伝わる、いいシーンだったと思う。そしてすぐに駆け付けるドリスがまたかっこいい。普段はフィリップがドリスの自由奔放さを許し心広く構えているが、精神面でフィリップを支えているのがドリス。そしてそんなお互いをお互いが大切な友人のように思いあっている。
形は特殊だけれど、熱く純粋な友情の物語を堪能できる、いい映画。
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