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「ジャングルクルーズ」〜豪快なアドベンチャーかつコミカル〜伏線解説感想考察!

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あらすじ

 ディズニーランドでおなじみの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」を実写映画化したアクションアドベンチャー。アマゾンのジャングルの奥深くに「“奇跡の花”を手にした者は永遠の命を手にする」という不老不死の伝説があった。行動力と研究心を兼ね備えた植物博士のリリーは、この秘密の花を求めて危険に満ちたアマゾンへ旅立つ。リリーが旅の相棒に選んだのは、現地を知り尽くしたクルーズツアーの船長フランク。ジャングルに生息する珍しい動物やスリルあふれる先住民の村、滝の裏側など名所の数々を、時にジョークを交えながら観光客相手にガイドしているフランクだったが、彼にもまた、奇跡の花を求める、ある理由があった。「伝説に近づく者は呪われる」と言われる、アマゾン奥地の「クリスタルの涙」を目指してジャングルを進むリリーたち。そこで彼らは恐るべき真実を知り、奇跡の花をめぐる争奪戦に巻き込まれる。フランク役に「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン、リリー役に「メリー・ポピンズ リターンズ」「イントゥ・ザ・ウッズ」のエミリー・ブラント。監督は「トレイン・ミッション」「フライト・ゲーム」のジャウム・コレット=セラ。2021年7月29日から劇場公開。

 

オススメコメント

 ファンタジー感あふれる豪快な冒険物語で、面白かった。きれいにまとまるタイプの作品ではないので辻褄を合わせていくのは大変だが、話の広がりは大きく流れが面白いので、細かいところにはこだわらずに楽しむタイプの映画。もともとディズニーランドのアトラクションとしてジャングルクルーズが好きだったことと、制作陣が私の大好きな映画であるパイレーツオブカリビアンと同じで、同じディズニーアトラクション発の映画化という点で、期待値としてかなり高かった。

 ディズニーランドにあるジャングルクルーズのアトラクションが好きなだけに、随所にアトラクションが再現されたシーンが出てきて楽しめた。

 まずは、最初の格安クルーズの場面。滝の裏側をお客にアピールする所は、アトラクションままで、テンションあがった。もうひとつ、細かいが木にぶつかりそうになった後、二羽の鳥をいじってスベっていたところも、アトラクションの船長っぽい。1番テンションが上がったのは、商人サムが出てきた場面。しっかりと交換が好きだし、いでたちもそっくりだった。あとはやっぱり、神殿。アトラクションでも秘宝が眠る場所として紹介されるが、映画ではまさに限られたものしかたどり着けない秘境で、素晴らしい宝?価値ある物が存在する場所だ。建物のデザインなどはアトラクション準拠だった。船長の相棒が虎なのも、アトラクションで神殿の守り神として虎がフューチャーされているからだろうと思われる。

 物語の始まり方は、かなりパイレーツオブカリビアンに近い。主人公が無茶をしつつ、コミカルなアクションシーンから始まり、自然と入り込める。今回おもしろかったのが、主要キャストの構成。なんでも治す薬になる花びらを探す行動派の植物医学者が主人公になるのだろうか、リリーという名で女性だがアクションバリバリ。その弟が姉に振り回される役どころだが、いいキャラしていて笑える。特に、小さい子供を守るくせに自分が目の前の光景にショックを受けて気絶してしまったシーンは相当笑えた。そしてもうひとり、不死身であり、ペテン師でもある船長フランクだ。メインは船長フランクと、リリー。弟はコメディ担当としての側面が強いが、戦えばきちんと強いのがまた面白い。

 前半は随所にコメディ要素が強く、フランクも何度も騙すし、洒落も言うし、笑わせてくるシーンが多い。後半は真剣なシーンが多く、ドラマチックな展開。これもパイレーツイズムある。

 パイレーツらしさで言うと、船長がペテン師、コミカルな描写と真剣な描写のバランス、呪いや宝物を探しに行くアドベンチャー感など、一致する部分は多い。

 また、時代設定として、今回は第一次世界大戦中の1916年とされている。この時代設定において、歴史的観点から少し考察してみた。いくつか不思議な場面が生まれている気がするのは気のせいだろうか。まず、オープニングの場面。ロンドンが舞台だが、やってきたのはドイツの皇族。一次大戦ではドイツとイギリスは敵国のはずなので、ドイツの皇族がイギリスの冒険協会に寄付する点、そして自由にイギリスに出入りしている点にかなり違和感があった。それと同時に、イギリス視点なので敵キャラがドイツ人であることには納得。そして使用していた潜水艦にしても、一次大戦のドイツの強力な兵器であるユーボートを模したであろうため納得。そしてラストシーンでは、平和に街中でドライブしているが、戦争中では?という疑問はあった。ハッピーエンドだから文句ないけれど笑

 続いては、別の疑問についての考察。最初に矢尻が冒険協会にあったのは何故?と思わなかっただろうか。この疑問には一応解決の道がある。まず、先住民が守っていた時代があり、アギーレが奪おうとするも娘が死守したはず。その過去から400年後、何故かロンドンにある。これに関しては、アギーレに襲われた部族が壊滅して、矢尻は奪われなかったものの部族としては滅亡し、その後イギリスの探検家が重要性を知らずに発見して持ち帰ったと説明できる。アギーレとは不治の病を治す薬を求めてきた冒険者で、族長に手をかけたため呪われている男。また、アギーレが襲った部族とサム率いる部族は似ているが同一ではない部族と思われる。でなければ、文字を読めるが矢尻に執着しなかった理由がない。例えるなら東北人と関西人だろうか。お互い方言はあるが言語としては日本語、というような?それにしてもサムの部族、ジャングルの奥地にいて英語翻訳までこなせるなんて、語学能力高すぎでは。と言う事で、時代設定と状況設定に関する考察は一通りできたかと思う。設定の甘さは物語が広がる可能性の大きさと言う事で笑

 かなり熱が入って長文になってしまったが、豪快なアドベンチャーとコミカルなパートを併せ持つ、ドキドキして笑えるいい映画でした!

 

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