ハッピーエンド作品紹介ブログ

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「バズ・ライトイヤー」〜アンディが見てバズのおもちゃが欲しくなった映画〜伏線解説感想考察!

 

 トイストーリーに登場するバズ・ライトイヤーが、主人公の映画。バズというキャラクターがおもちゃになった映画でもあり、アンディが見てバズのおもちゃが欲しくなった映画でもあるという、トイストーリーファンからするとなんともエモい設定。しかし、トイストーリーファンからすると納得できない部分も多々あり、、、

 今回はイレギュラーながら、おすすめポイントと残念ポイントに分けて語りたい。

 

おすすめポイント1 これまでの設定を随所に感じるエモいシーン

 スペースレンジャーという言葉や宿敵ザーグが現れるなど、これまでの設定を活かしたエモいシーンも随所にあった。羽を広げて滑空するバズには思わず「おお」と声が出た。おもちゃだと上から落ちるだけなのに、、

 

おすすめポイント2 猫型ロボット「ソックス」のユーモア

 バズの心のケアを任される猫型ロボット「ソックス」が登場するのだが、このソックスがなんともユニークで面白いのだ。映画の中で一番いいキャラ立ちしていた。登場時には猫型ロボットてドラえもんかい!と突っ込みたくなったし、最初は空気の読めない応答でウザいキャラかと思いきや、意外や意外。コメディもこなしつつしっかりバズの役にも立っての大活躍。ソックスのおもちゃがないのは何故なんだ!

 

おすすめポイント3 バズと仲間たちとの成長

 今回の映画では、バズに4人の仲間ができる。1人は先ほど紹介したソックスで、残り3人は人間。それぞれ1くせあるキャラクターでへなちょこな部分もありつつ、人を頼らないバズに関わり続けてお互いに成長していく様はライトに笑いながら見進められてよかった。

 

残念ポイント1 バズ・ライトイヤーが主人公として弱い

 この映画はバズのためのものであり、この映画からはバズしかおもちゃになっていない設定のはず。その割に、バズの活躍が弱い。もちろん主役としてメインで活躍するのだが、基本は仲間4人との行動であり、4人と力を合わせた活躍が描かれる。もちろん、それも良い。しかしバズがおもちゃとしてヒットする映画であり、他4人にはスポットライトが当たらないのであれば、もっとバズを中心に据えた話の方がトイストーリーの世界でバズのおもちゃのみが売られていることと整合性がとれるはずだ。この映画を見ると、なぜイジーやソックスがおもちゃ化されていないのか不思議に思えてしまった。

 

残念ポイント2 トイストーリーの設定解釈への違和感

 作品を通して随所に感じられた違和感。もちろんトイストーリーを見ているからこそのエモさはあるのだが、それ以上に違和感を感じる場面が多々あった。

 まずは、バズの決め台詞「無限の彼方へ、さあいくぞ!」について。トイストーリーに出てくるバズの決め台詞であり、今回の映画でも決め台詞として何度も使用された。しかし、相棒のイジー(もしくはアリーシャ)と2人でいうのだ。「無限の彼方へ」「さあいくぞ!」の分担制。ここはバズ一人に決めてほしかった。だって、おもちゃでは一人で言うんだもん。それならば、おもちゃのバズも「無限の彼方へ」で止まって、アンディが「さあいくぞ!」と合わせた方が映画通りでエモいじゃないか!

 続いて、バズの武器について。トイストーリーのバズはレーザービームを頻繁に使用しようとする。もちろん映画の中でも使用する。だが、メインの武器はエナジーソードなのだ。これはなぜ?それならばおもちゃのバズにもソードをつけてくれ。映画の中ではどう見てもソードメインで戦っているし、レーザービームよりもソードの方が強い。おもちゃのバズ準拠で考えて、ソードではなくビームで決めて欲しかった。

 最後に、ザーグについて。悪の帝王という設定として登場した時には沸いたが、中身がなんと、、、ザーグには純粋に正体不明、目的不明の侵略者のままでいて欲しかった。これではトイストーリーのバズと仲間たちがザーグ相手に戦っている姿のかっこよさが薄れてしまう気がする。バズの自業自得とは言わないまでも、自らが招いたリスクを処理する戦いと、得体の知れない侵略者との戦いでは、全く違う戦いになってしまうではないか。

 

残念ポイント3 オープニングとエンディング

 これは私ならこの初め方と終わり方が良いな、というただの願望。まず、映画のオープニングは、真っ暗の画面に文字のみで状況説明がなされる。「これはバズの物語で、アンディはこの映画を見てバズを好きになった」という前設定が語られていきなり劇中のバズに飛ぶのだが、せっかくならアンディを描いて欲しかった。例えば、映画館でバズの映画広告ポスターを見たアンディが親に「これが見たい」とせがみ、座席へ。スクリーンを見ているアンディから、映画が始まる。そのスクリーンの中へ画面が入り込んでいけば、私たちもアンディと同じ映画を見ている気分により浸れたと思う。そしてエンディングも、おもちゃになったバズがおもちゃ屋さんに並べられていて、アンディが欲しがって購入するトイストーリーの冒頭シーンを再現すればさらにエモかったはずだ。あくまで映画そのものを見せたという作りに理解は示すけれど、結局開始時に字幕で説明を挟むならいっそ私の願望通りに作ってくれたら、トイストーリーファンとしてはエモいと思うのだが、、、

 

 その他にも相対性理論の使い方雑やないかい!とか、ソックスが60年かけて解明できる謎ならばもっといい機械を渡せばもっと早く解決したのでは?とか、最後のバズたちが帰還した際の長官の掌返しはいいの?とかツッコミどころは多々ありましたが、そこはトイストーリーというフィクションの中のさらなるフィクションの世界ということでご愛嬌にしておきます。

 悪くはなかったし、面白かったです。それでも設定がすごく良かったから、期待値が高い分そこまで手放しに良かった!とは言えないだけです。

 見て後悔はしないと思います!

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