「シン・エヴァンゲリオン劇場版」〜語り継がれていくだろう、神話のように〜伏線解説感想考察！
わかったような、なにもわからないような。やっぱり、エヴァンゲリオンはとてつもなく難しい。神話だ。「さらば、全てのエヴァンゲリオン」はキャッチコピーに使われていたが、それにふさわしいラストだった。そして、その言葉の使われ方に感動した。今回は、内容の詳しい解説ではなく、別の角度から作品を見ていきたいと思う。
何度も見ないとわからないかもしれないが、全てわからなくても楽しめるはず。 わたし自身も全ては分かっていないと思うし、それでも胸にくるものがあった。今回はシンジくんがなかなかエヴァに乗らないので、だからこそ乗るときがカッコよかった。
まずは全体的に、暗い。ずっと、暗い。それだけに、綾波が田んぼ作業やら何やら、日本の昔ながらの生活を体験しつつ人の事を学んでいくシーンが明るく、 輝いていた。でもそれだけに、綾波の最期が衝撃的すぎた。シンジ君が立ち直る までに大切な役割を果たした綾波とシンジくんの絆は、やっぱり深い。
後半は、碇ゲンドウの話でもあった。ゲンドウの思いが溢れていて、シンジの 成⻑をそのシーンで感じた。ゲンドウがあそこまでユイのために全て動いていると赤裸々に吐露した姿には驚いた。
今回、今までになくラストのシンジが強く、カッコいい。いつも弱気だったり嫌がったりと、ヒーローらしさがある意味ではないシンジだったが、今回は立派なヒーローだった。今回のラストシーンにも、いろいろな捉え方があると思う。 それでも、初めてのハッピーエンドと言えるのではないだろうか。どんな世界な のかはわからない。それでも、シンジ君がアスカを、レイを、カヲル君を、それぞれの幸せな世界に送り届け見送る姿からは、希望を感じられた。
弱かった少年シンジの成⻑の物語であるエヴァンゲリオンだが、今作が一番ハ ッキリと山と谷が描かれていたように思う。構造はいたってシンプルだ。前半は今までの出来事のショックからどん底に沈むシンジ。そして後半、沈んだ時間と 経験をバネに、大きく成⻑するシンジ。王道の成⻑曲線が、唯一描かれたように 思った。
エヴァンゲリオンの世界は設定が複雑すぎて、詳しく語られていない裏設定も ふんだんにあると思う。その緻密な設定と、話の作り込まれ度合いからして、ただの映画でもないし、ただのアニメ作品でもない、エヴァンゲリオンというブランドを生み出せたのだと思う。
おそらく、今後もエヴァンゲリオンの世界は続くだろう。大まかな枠組みはそ のままに、ストーリーやラストはその都度変わりつつ。語り継がれていくだろう、神話のように、
閲覧ありがとうございます！
スター、ブックマークお願いいたします！
またぜひ遊びにきてください！！
